【不動産賃貸サイト比較】SUUMO vs HOME’S

年末が近づいてきて、新年度に向けて進学・異動で引っ越しを検討している、賃貸の更新があるから引っ越そうか考えている、という方は多いのではないでしょうか。引っ越しに際して「あそこに住みたい」と具体的な引っ越し先が決まっている方は少なく、多くの人が漠然としたエリア、賃料等から絞り込みを行っていき徐々に候補を絞っていくことが多いと思います。
その絞り込みの方法として

の2つがあります。
今回はその不動産ポータルサイトについて検討していきます。

不動産ポータルサイトとは

大家さんから（多くはRAINSという不動産会社用のポータルサイトを通じて）借主探しを依頼された不動産屋は、店舗への来店者だけでなくインターネット上でも借主を探すために検索サイトに物件を掲載することになります。規模の小さなものもいれればサイトはたくさんありますが、圧倒的な2強は

でしょう。
ではこの2サイトでの検索方法を見てみます。

検索機能比較右側に入力する内容

概ねどちらのサイトも誰もが使いそうな検索機能は備えています。

そのうえでSUUMOには学生や新婚といった居住形態に合わせての物件紹介があり、HOME’Sには「車での移動時間から探す」と「タグから探す」がという検索機能があります。

新たに進学する人や、同棲を始める人などはSUUMOの物件紹介を見ることで、自分にどういった物件があっているのかといったイメージをつかむことができるでしょう。

HOME’Sのタグ検索は一見面白いですが、SUUMOでも検索をしたうえで、「さらに詳しいこだわり条件」というチェックボックスがあり、内容はあまり変わらないようです。むしろ、車での移動時間検索はSUUMOではできないため、車移動を考えている方は、相対外の地域が検索に引っかかったりして新たな発見があるかもしれません。

検索機能に関しては個人的にドローです。ただしHOME’Sの路線図検索ではその駅に停車する電車が細かく表示されるようになっており、他地方からの転居時には最寄り駅の利便性を図るうえで便利かもしれません。

掲載数の比較

どれだけ良い検索機能を備えていても、肝心の物件が載っていなければ意味がありません。
どれだけ物件が掲載されているかを見てみます。
2020年11月12日検索時点で

が掲載物件数となっています。
これを見るとSUUMOのほうが都市部では圧倒的に強いことが予想されます。しかしこの結果は鵜呑みにはできません。
この表の“物件掲載数”というのは同じ部屋でも2つの不動産会社が掲載すると2物件としてカウントされてしまうためです。しかしそのことを差し引いてもSUUMOのほうが多くの不動産屋が掲載をしていることは事実です。同じ物件でも礼金や仲介料等は不動産屋によって異なることがあるため、多くの不動産屋を比較してどの不動産屋を通して契約するか検討するとよいでしょう。

なぜこれほど掲載数に差が出るかというと、この2サイトは掲載にかかる費用が異なるためです。SUUMOは掲載すること自体に費用が掛かり、HOME’Sは掲載自体は無料ですが、サイトを通じて問い合わせが発生すると費用が発生する、という仕組みになっています。そのため、地方の場合不人気物件はHOME’Sのみにしか掲載されず、少し前までは都市部はSUUMO、地方はHOME’Sといわれていましたが、現在は地方での差も詰まりつつあるように見えます。これは推測ですが、SUUMOの権力が強くなっており、不動産屋は多少高い費用を払ってでもSUUMOに掲載しないと顧客を獲得できない状態になっているのかもしれません。やはりリクルートグループは強いですね。。。

結局どっちがいいの？

現時点ではSUUMOが一歩リードしている印象はありますが、まだどちらか取捨選択するほどの差はないと思います。どちらのポータルサイトも使い勝手は良くそれほど時間もかからないので、同じ検索条件で両方のサイトで行っていくのが良いと思います。