勤務医に民間保険は必要か

皆さん民間保険は入っていますか?

“保険 種類“と検索するとあまたの保険が出てきて一つ一つ吟味していると日が暮れます。結局めんどうくさくなって適当に入ってしまうか、入るのを先延ばしにするか、に分かれてしまうのではないでしょうか。

端的に言って勤務医が入る必要があるのは

生命保険(家族がいる場合)
収入保障保険

の2つだけかと思います。いずれも「起きた時の支出を貯金で賄えないリスクに備える」保険です。

まだ入ってない、という方や見直しを考えている方はこの記事を見て参考にしていただければと思います。

ここからは巷にあふれている保険について端的にまとめて行きます。

生命保険

死亡時のリスクに備えるものなので、自分の収入に依存している人がいない方は完全に不要となります。

逆に言えば、養う家族がいる場合は必要度が高い保険になります。しかし入り方を工夫しないとチグハグな保険になってしまうので注意です。

例えば30歳男性、妻子1人、年収1200万円とします。
もし今死んだ場合70歳まで1200万円の年収だったとすると、手取り850万円×40年=3億4千万円の遺失利益があります。しかしこんな高額の保険金が下りる保険は掛け捨てでも毎月の掛け金が高すぎて現実的でないので、1億円とすると掛け金は毎月2万円です。今1億円あれば子供が成人するまでの学費、生活費を賄うことができ非常に助かりますが、59歳で保険が下りても残された家族の生活は潤うかもしれませんが、必要なお金、とは言い難いでしょう。

なので若くして死亡した場合は、高額の保険がおり、年を取ってからは少額の保険がおりるのが理想ですね。

がん保険

がんになったら〇万円、という売り文句で販売されているのをよく目にしますね。

果たしてこの〇万円は必要なのでしょうか?

日本の公的保険は自己負担上限額が設定されているため、年収1160万以上の人でも1か月の自己負担上限額は「252,600円+(医療費-842,000)×1%」、さらに4か月目からは140,100円となります。

つまり100万円あれば3か月は耐えられることがわかります。

確かにこの100万円が一括でもらえるのであれば助かりますが、そのために毎月掛け金を払うのでは割に合わないのではないでしょうか?

現在はがんも治癒できる疾患になってきており、数週間から数か月で職場復帰可能となることが多いです。

であればその間の治療費さえなんとかなればよく、貯金で賄えると思います。

さらに縁起の悪いことを言うと、数か月で治療終了のめどが立たない場合は命にかかわる可能性があり、貯金を使い切ってもよいことになります。

医療保険

手術したら〇万円、入院1日△万円、という売り文句でおなじみです。

こちらについてもがん保険と同様の理由で、貯金で耐えられる支出となる可能性が高く、掛け金を払ってまで備える必要はないと思います。

収入保障保険

働けなくなったときに対しての保険です。

これはいろいろ考え方がありますが、個人的には生命保険よりもこちらの方が必要性が高いと思います。

就業不能状態になる可能性は低いですが、なった場合、働けない状態は終わりが見えないことが多く、貯金で支出を賄いきれない可能性があります

養う家族がいる方はもちろんですが、そうでない方も、生活費をヘッジしておくのは重要だと思います。

最後に

非常に簡潔に主だった保険商品の特徴、必要性を書きましたが、最終的に入った方がいいかなと思った場合、一つ一つ各社の商品を比較するのはかなりの労力がいります。

そこで餅は餅屋と、私はほけんの窓口に相談に行きました。

後日ほけんの窓口に行ってみた体験をまとめてみたいと思います。