勤務医は異動が多く、私も引っ越しを繰り返しています。
今回は引っ越しを繰り返して感じた、物件の内見で確認しておきたいポイントをまとめてみました。内見に赴く前にお読みいただけると、見るべきポイントを確認できると思います。
室内のチェックポイント
汚れ、傷、臭い
文字通り汚れの有無は確認必須です。気になる場合壁紙等は入居前に交換されるのかどうか要確認です。
また臭いは部屋に入った瞬間に確認してください。数分すると軽微な異臭は慣れてしまいます。
音
窓を閉めた状態で車や電車の音がどのくらい聞こえるか、開けた状態でどうなるか、を確認しましょう。特に夜間のほうが音は気になるので、入居を考える物件で大通り沿いの場合は夕方以降内見するといいと思います。
鍵
個数と種類をチェックです。理想的には”2つ”かつ”ディンプルキー”が防犯面で安心です。
ディンプルキーは従来のカギに比べてピッキングに時間がかかるため空き巣に狙われにくくなるといわれています。
もし従来のカギの場合は実費で交換OKかも聞いておくとよいでしょう。
また前入居者から鍵が交換されているかも確認しておきましょう。
玄関の広さ
引っ越し時に持っている洗濯機や冷蔵庫、ソファ、ベッド等が搬入可能かを確認しましょう。
入らないと窓からの搬入となり、追加費用がとられてしまうので注意が必要です。
設備の有無、動作、汚れ、傷
・エアコン
部屋付きのものか、しっかり動くか、を確認してください。
また年式が古いと、動いても作動音が大きかったり、電気代が高くなることがあります。
黄ばみが強い場合は全入居者が喫煙者の可能性があり、作動させると煙草の臭いがする可能性があるので注意が必要です。
・照明
こちらも部屋付きのものか確認してください。ない場合は自分で買いそろえる必要があります。
天井
梁が通っている部屋だと、天井が低くなる部分が多く圧迫感が強くなります。
何メートルあればよい、という基準はありませんが部屋に入った印象で開放感があるかどうかが大事です。
また明らかなシミがある場合は、雨漏りした痕の可能性があります。
床
今時あまりないとは思いますが、傾きがないかは確認してください。
人間は1度に満たないわずかな傾きがあるだけで、身体に異常をきたすといわれています。
普通に立っているだけでは感じられない可能性もあるので、あれば水平器が理想ですが、ビー玉などでも代用可能です。
日当たり
窓の方角を確認してください。図面だとわからないこともあるので、部屋に入ってスマホの地図アプリやコンパスアプリでチェックできます。
ドア、窓
一通り開け閉めしてみて、立て付けが悪いものがないかを確認してください。
水圧
シャワーの水圧は要チェックです。
意外と水圧が弱い物件は少なくなく、これに関しては入居してから治せないので、入居前に確認してください。
ブレーカー
最大A(アンペア)を確認してください。
一人暮らしなら20Aでも生活できないことはありませんが、ストレスなく過ごすなら、30Aあった方がよいでしょう。
特に料理をする人はIHコンロの場合は30A必須です(IHコンロだけで14~15A使います)
電波状況
室内で携帯電話やポケットWi-fi等の電波が届きにくいところがないか確認してください。
コンセント・TV端子・LANケーブル端子・電話線端子
自分が持ってきたい家具を配置した時に、無理なく配置できる場所にあるかを確認しましょう。
キッチン
コンロの口数、ガスかIHか。またガスの場合は都市ガスかプロパンガスか要確認です。プロパンガスだと、都市ガスとは比べ物にならないガス代がかかります。
冷蔵庫置き場
今持っている冷蔵庫が置けるか確認しましょう。
また意外と盲点なのは置き場所とドアの開く方向です。
冷蔵庫のドアが使いやすい向きに開くかを確認しましょう。
風呂場
カビが生えてないか、追い炊き機能があるか、浴室乾燥機脳があるかなどを確認しましょう。
カビは目に見えなくても浴室に入った瞬間に変なにおいがする場合、風呂釜の裏等に大量発生している可能性があるので注意が必要です。
また浴槽の大きさは一定ではないので、実際に入ってみて自分に十分か確認してみましょう。
トイレ
温水洗浄便座(ウォシュレット)が付いているか、便座を温める機能が付いているかなどは地味に大事ですよね。
洗濯機置き場
今使っている洗濯機が置けるかは要チェックです。幅、奥行きも大事ですが、水道の場所によっては高さも大事になるので、しっかり計測しましょう。
またドラム型を使っている場合、ドアの開く方向によっては、洗濯物の出し入れがしにくい場合もあるので、確認しましょう。
収納スペース
実際に収納するものをイメージして全体の容積を確認しましょう。衣装ケース等を使っている人は設置できるか奥行き等の計測しておきましょう。
ベランダ
洗濯物を干す場合は周辺建物からの距離や、低層階ではベランダに面して大通り等がないか確認しましょう。洗濯物が排気ガス臭くなったりする可能性があります。
また、密集地の物件では周囲の建物からベランダに侵入できるのでは?というところもあるので、防犯面として確認してきたいところです。
部屋の外のチェックポイント
駅までの距離
帰りに実際に歩いてみて計測しましょう。最寄駅からの時間は最も近い出口を示しているため、地下鉄等では、電車に乗るまでに更に数分あるくことになることも珍しくありません(特に大江戸線)
近隣の環境
スーパーがあるか、コンビニがあるか、病院の有無などを確認してきましょう。
また繁華街に近かったりすると、騒音が気になることがあります。
ポスト・宅配ボックス
宅配ボックスの有無はもちろんですが、あっても住居数に対しての数も需要です。
特に単身世帯が多い住居では宅配ボックスの利用が多くなるため、十分な数があるか確認しましょう。
ゴミ置き場
整理がしっかりされているかで、住んでいる人の様子がわかります。あまりにも汚い場合は散らかす人が住んでいる、かつ管理会社もずさんな管理をしている可能性があります。
駐輪場・駐車場
住民数に十分な数が用意されていない物件もあります。入居したら確実に使用できるのか、利用料金はかかるのかは聞いておくとよいでしょう。
セキュリティ環境
オートロックはあるに越したことはないですが、それだけで十分とは言えません。階段が外部から容易に侵入できたりする場合もあるので、確認しておきましょう。
また入り口や階段に防犯カメラがついていたりするのも効果があるでしょう。
私が一度みた物件に細いマンションでワンフロアに一部屋しかない物件がありました。こういった物件は泥棒が侵入に時間がかかっても住民と会う可能性が低いため、狙われやすいのでは?と思い遠慮しました。
エレベーター
広さは絶対確認必要です。持っている家具が載らないと引っ越し時に思わぬ追加出費がかかってしまうかもしれません。
建物前の道路
実際に引っ越しをすると引っ越し屋さんから道路の広さは確実に聞かれます。密集地の場合引っ越しのトラックが入れず、追加料金がかかる可能性があるためです。
計測する必要はありませんが、車何台分くらいあるかの目安を見ておきましょう。トラック2台が容易にすれ違うことができれば問題ないです。
いかがでしょうか。正直これだけの項目を短時間の内見時に確認するのは難しいです。
ですので、「これだけは」というポイントを何点か絞って内見に臨むとよい結果を得られると思います。そして帰宅後に項目を見直してみてことをお勧めします。