アロマテラピーに興味はありますか?
この記事を読んでいるということは少なからず興味はありますよね?
「興味はあるけど始めるには至っていない」というあなた。
この記事ではアロマテラピーの効果について、論文ベースで解説していきます。読み終わるころにはアロマテラピーを始めたくなってくると思いますよ。
アロマテラピーの効果
アロマテラピーと睡眠、と聞くと何となくいい効果がありそうなイメージはあると思います。実際海外では医療行為としてアロマテラピーが行われる国もあります。
しかしどのように、どの程度の効果があるかわからないと、もともとアロマが好きな人以外はなかなか試してみるまでに至らない人が多いのではないでしょうか?
そこでまずはアロマテラピーが睡眠にどのような効果を与えるかを説明します。
・アロマテラピーによる睡眠の質改善効果
まずは単純に睡眠自体とアロマテラピーとの関連性を比較した研究を紹介します。
【A systematic review of the effect of inhaled essential oils on sleep】
Angela S Lillehei, Linada L Halcon, 2014 Jun;20(6):441-51.
こちらの2014年に発表された論文ではアロマテラピーと睡眠の質の関係を検討した15の研究論文をまとめています。
この結果ではほとんどの研究で、睡眠の質が改善しており、軽度の睡眠障害までなら治療としても使用可能かもしれない、と結論付けられています。
・アロマテラピーと月経困難症(月経痛・生理痛)
続いて女性の不眠の原因となりうる月経困難症への影響をみた研究をご紹介します。重度の月経困難症であれば婦人科へ受診し適切な治療を受けていただくことを推奨しますが、軽度で市販の鎮痛薬でごまかしている、といった方には参考になるかと思います。
【Aromatherapy for Managing Pain in Primary Dysmenorrhea: A Systematic Review of Randomized Placebo-Controlled Trials】
Myeong Soo Lee et al. J Clin Med. 2018 Nov; 7(11): 434
こちらは2018年に発表されたレビュー論文*(複数の論文をまとめて解析したもの)があり、この論文では19件の論文を対象に検討しています。いずれも月経困難症を抱える女性を対象としており、主に月経痛に対してのアロマテラピーとしてアロマの吸入、マッサージ、経口摂取による効果を検討しました。
注:アロマオイルの経口摂取は危険があるので、やめたほうがよいです。
結果は吸入、マッサージ、経口摂取のいずれでも月経痛の改善効果が認められました。この研究では
PMS(月経前症候群)についても検討した論文も存在しています
【The Effects of Aromatherapy on Premenstrual Syndrome Symptoms: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Clinical Trials】
Somayeh Es-haghee et al. Evid Based Complement Alternat Med. 2020; 2020: 6667078.
こちらは2020年に発表された論文で、PMSに対してのアロマテラピーの効果をまとめたものです。
この論文によると、アロマテラピーを行った人は行っていない人に比べて、心理症状・不安感・うつ症状のいずれも改善した、と報告されています。
・アロマテラピーとストレス
アロマテラピーによるストレス軽減効果を検証した論文はいろいろありますが、一つ紹介したいと思います。
【Aromatherapy for stress reduction in healthy adults: a systematic review and meta-analysis of randomized clinical trials】
Myung^Haeng Hur et al. Maturitas. 2014 Dec;79(4):362-9.
こちらは2014年に発表された論文です。5つの研究を参照しており、メタアナリシス(複数の論文結果をまとめて評した)の結果、アロマテラピーによってストレスレベルの低下を認めています
さらにもう一つ。
【Effects of bergamot ( Citrus bergamia (Risso) Wright & Arn.) essential oil aromatherapy on mood states, parasympathetic nervous system activity, and salivary cortisol levels in 41 healthy females】
Eri Watanabe et al. Forsch Komplementmed. 2015;22(1):43-9.
こちらの2015年に日本からは発表された論文で、ストレスが強い職業で有名な看護師を対象とした研究です。
こちらはストレスというものを定量化するためのストレスホルモンとして有名なコルチゾールの唾液中濃度と、副交感神経の活動度と相関性のある心拍変動の高周波成分を評価指標としています。
結果として通常の休憩と比べてベルガモットオイルによる蒸気を加えた休憩は、唾液中のコルチゾール値の有意低下と、心拍変動高周波成分の有意な増加を認めました。つまり、ただ休憩するよりもベルガモットオイル焚いた空間で休憩したほうがストレスが緩和された、ということです。
アロマテラピーがリラックスに効果がある、ということはよく聞くと思いますが、こうして具体的な実験の結果を聞くと、説得力が増すのではないでしょうか?
まとめ
いかがですか?
アロマテラピーは単にいい匂いを嗅いで気分が良くなる、だけのものではないのです。費用もそれほど掛かりませんし、やってみようかな、と思った今がはじめ時です。
始めようかな、と思った方はこの記事も読んでください。
いしの みなさんはアロマテラピーを知っていますか? 「名前は聞いたことがあるけどやったことはない」 「いい匂いが好きだけど柔軟剤で十分」 「興味はあるけど、やり方・メリットがよくわからなくて始められていない」 という方[…]
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