現在スクラブはクラシコを始めとする高級でおしゃれなものから、1着1000円台で買えるものまであります。
しかし靴・シューズ関しては医療用として売り出されているものは少なく、悩まれる方も多いです。
実際私も靴選びはかなり悩みましたし、買い替えのたびに悩みます。
そこで私がシューズ選びの際に調べたことをまとめました。
これから医師として働く医学生のかた、病院実習に出る前の医学生などはもちろん、現在すでに医師として働いている方のシューズ選びの参考になればと思います。
病院内って何を履いたらいいの?に答えます。
院内シューズを選ぶポイント
実際病院で医師の足元を見てみるとカッチリした革靴を履いた医師もいれば、トイレ用?というつっかけサンダルを履いている医師まで様々です。
あまりにはだらしない履物は患者さんからの評価が下がるだけでなく、他の医師やコメディカルからの評価も下がることがあり、さらには疲れやすい形状であることが多く、メリットがありません。
せっかくいい医療を提供しても余計なところで、マイナス評価を受けてはもったいないです。
かといって革靴を履き続けるのは、外来だけならまだしも、院内の移動が多い医師や処置がある医師の場合不都合が生じます。
そこで院内シューズを選ぶ際にポイントとなるのは以下の7ポイントあたりだと思います。
・蒸れにくさ
・安全性
・価格
・TPOにあっているか
・移動性に優れるか
それではこれらのポイントに合致する院内シューズを紹介していきます。
①DANSKO
医師としての業務は勤務時間が長く、足や腰に疲労が蓄積します。
疲労を軽減させる医療シューズといえばご存じ「DANSKO(ダンスコ)」です。
ご存じ、といいながら私も実際に働き始めるまで存在を知りませんでした。
値段が張るため、使っている人は多くないですが、どの病院にも履いているDrが何人かはいるのではないでしょうか。
DANSKOには複数種類がありまるが、なかでも医師が病院で履くものとしておすすめなのが、
PROFESSIONALシリーズです
正直結構値段は張りますね。
特徴としてはソールが非常に厚く5cmのヒール高があり、約430gの重量があることです。
しかし重さの割に独特のフィット感があり、疲れにくいと評判です。
またレザーであるため、だらしない印象をもたれることもないことは院内シューズとして好ポイントです。
履いた感触としては足をしっかりホールドしてくれるため、靴が重いことで安定感を与えていくれる感覚です。
店舗での販売もあるので、こちらで確認いただき一度履いてみることをお勧めします。
②Crocs(クロックス)
医療者のシェアは一番高いのではないでしょうか。
カラーや形状に多彩なバリエーションがあり、選択によっては非常に個性が出せます。
しかし、病院で履く場合安全性の担保が必要であり、
Corcs Bistroがおすすめです。
他のCrocsとの違いは”孔”がないことです。それにより万が一注射針を落とした時や、血液を垂らした時に自身の体を汚染から守ることができます。
病院によってはCrocsならBistroのみ使用可としているところもあるようです。
ただし大きな欠点として蒸れます。。。
そこで折衷案としては通常のCrocsから上部の孔をなくした、Crocs Vent crogです。
Bistroと比べて左右の孔をもつため、上方からの汚染・針刺しには強く、通気性も持つ優れものです。(ただし多量の出血などの手術だと横から入ってきます。。)
軽く、また値段も手ごろであり、さらに公式サイトが
と表示しているように汚れも簡単に落ちます。
アルコール綿等で拭くことでかなりきれいになります。私はオペ室用として使用していますが、5年以上きれいな状態を保っています。
清潔感を保てるのは良いですね。
ユーザーが多いのも納得です。
私のようにオペ室用やカテ室用として1つ持っていてもよいと思います。
③ OOFOS(ウーフォス)リカバリーサンダル
あまり聞きなれないブランドかと思います。公式サイトには
「OOFOS®」(ウーフォス)は、2011 年にマサチューセッツ州のコハセットでスポーツ選手やトレーナー、大手シューズメーカーの製品開発に携わるベテランチームにより、2 年半の歳月をかけ開発されたリカバリーシューズブランド
と記載されている通り、リカバリーに着目したサンダルの設計を行っているブランドです。
特殊素材 OOfoam は衝撃の反発を 37% 抑える効果があり、足裏ひいてはその上の膝・腰・背中への衝撃を軽減することが出来ます。
「クロックスに似てる割に高いな」と思われる方が多いかと思いますが、その値段差を埋めるだけの性能はあると思います。
個人的には歩行時のクッション性はクロックスよりあると思うので、移動距離が長い研修医には最適ではないでしょうか?
実は最近使っている医師も増えており、周りを見てみるとクロックスかと思っていたら実はOOFOSだった、という人がいるかもしれませんよ。
④ Gore-Tex スニーカー
疲れにくさと通気性を兼ね備えた素材として有名なGore-Tex素材のスニーカーもお勧めです。
Gore-Texとは素材の名前であり、そのファブリックは
1平方センチメートルに14億個の微細な孔をもつ。その最大の特徴は、防水性と透湿性を両立させていることにある。つまり、水蒸気は通すが雨は通さない。
ことを売りにしています。
様々なメーカーがこのGore-Texを使用したスニーカーを作成・販売しておりデザイン選択の自由度は高いのがありがたいです。
スニーカーなので移動性は問題ないでしょう。様々病棟に患者さんがいたり、検査にいったりと移動の多い医師には非常にお勧めです。
そのほかにもGore-Texのスニーカーは多数あるので、探してみてください。
さいごに
白衣やスクラブはぱっと見の印象が変わるため、皆さん色々選ばれているかと思います。
しかし、シューズは一度選んでしまえば毎日使えるものであり、足元は体の調子や疲れやすさにも直結するものです。
コロナ禍で大変な日常を少しでも快適に過ごすために、これを機に足元を見直してみてはいかがでしょうか?